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英語論文「コロナ禍における歯科受診の大切さ」を公表しました

2021.06.14(月曜日)

2021年6月12日

コロナ禍における歯科メンテナンスの重要性、オーラルフレイルを予防するために

Dental Care during the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Pandemic: Preventing Oral Frailty and COVID-19 Infection ”

 

〇ポイント

  • 生涯にわたって生活機能を維持するためには、歯や口の健康が前提となる
  • 口腔機能の低下(オーラルフレイル)は新型コロナウイルス感染症の発症・重症化と双方向に悪影響を及ぼしうる
  • 患者さん個々人の状況、治療のメリット・デメリットを考慮し、感染予防策に取り入れながら、歯科の治療やメンテナンスを継続することが重要である

 

〇概要

大村基守・院長(日本大学臨床教授)は、コロナ禍による歯科受診控えと将来的な口腔機能の低下の関連を検討しました。その内容は英文誌COVID-19 Pandemic: Case Studies & Opinionsに2021年6月3日に掲載されました。

 

〇内容

2021年6月現在、コロナ流行は終息していません。その間、私たちの生活習慣は着実に変容しています。糖尿病や高血圧症などの慢性疾患で通院している患者さんでは、「病院に行くのが怖いな」と感じ、通院に躊躇する方もいます。歯科に関しても同様に、歯に違和感がある場合や、定期的なメンテナンスの時期になっても、受診するか悩むことがあるかもしれません。

寿命の延長にともない、生涯にわたって生活機能を維持していく(可能なかぎり元気な状態で生涯を全うする)ことが課題になっており、そのためは「虫歯があるか」「自分の歯が残っているか」にくわえて、「噛む機能」「飲み込む機能」など歯・口の機能を維持していくことが必須です。

口腔機能を維持するには、治療や定期的なメンテナンスが必要です。高齢期になっても口腔機能を維持するためには、歯や口に問題が生じてから受診するのではなく、若年期や中年期を通じて良い状態を維持していくことが大切になります。

大村院長は「小さな異常は、小さいため、見過ごされがちです。しかし小さな異常が長年にわたって持続すると口腔機能の低下につながります。高齢期になっても元気に過ごすためには、何歳でもあっても“今”を大切にして対処することが重要です」と述べています。

 

〇オーラルフレイルとコロナ流行

〇掲載情報

Omura A, Omura M.

Dental Care during the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Pandemic: Preventing Oral Frailty and COVID-19 Infection.

COVID-19 Pandemic: Case Studies & Opinions 02(02): 223–225.

 

リンク:

https://researchinfotext.com/article-details/Dental-Care-during-the-Coronavirus-Disease-2019-COVID-19-Pandemic–Preventing-Oral-Frailty-and-COVID-19-Infection